君と砂浜と三半規管

Twitterに書き切れないことを書きつける場所 @hd1_73

最近までのオタク事情

このブログの本来の目的通り、Twitterに書くほどのことでもないけどTwitterには書ききれないこと。

 

人気メンバーが卒業発表、あるいは卒業コンサートを終えると、「オタ卒」を宣言するツイートをよく見かける。グループそのものより、そのメンバーのことが本当に好きだったんだなぁと思いながら何人も見送ってきた。

かくいう僕は西野七瀬さんが卒業発表してから、あるいは卒業してから、乃木坂へのモチベーションというものは明らかに下がっている。グループが好きだから「オタ卒」のような明確な決断こそしないものの、ただ惰性で応援していることを自覚している。好きなものだから、なんとなく見ている。かつてのような熱が入らなくなったとき、それは既に他の楽しみを見つけたときなのだろうか。

いかにも西野オタの葛藤や苦悩のような書き出しだけど、知ってる人は知っての通り橋本奈々未さんを推していた。推しメンの卒業と芸能界引退で開いた心の穴を埋めるように、それもやはりほぼ惰性でファンであり続けた。手広くやっていくなかでラジオをきっかけに新内眞衣さんに出会った。なんとなく橋本さんと新内さんは同じ匂いがした。キャラも性格もグループでの立ち位置も違うのに。公になっていないけど、育った家庭環境が2人は似ていることを後から知って、ようやく根本的な共通点を見つけられた気がした。自分との共通点は無いはずなのに、何故かそういう人を好きになるらしい。支えなくてはならない存在を抱えていながら、それを表に出すことなくアイドル活動をしている人。

この推しメンがいてモチベーションが下がる理由は何か考えたとき、グループの成熟によって新しく大きな出来事が以前ほどないこと、皆が同じ方向を向いてアツくなれる、本当に坂道を上っていくような感覚、全体の確かな成長を感じづらくなってきたことだと思った。これを大きな物語が失われたと表現してきた。卒業はもう当たり前、新規メンバーの戦略的ゴリ押しも当たり前。そりゃそうするしかないんだよねという運営への理解とちょっと諦めに似た気持ち。

2018年末のCMで「変わることも変わらないことも全て私達は受け入れて進む。変化することは避けられないこと、だから少しだけ信じてみたいのです。今日より明るい未来、好きな人たちのこと。」卒業や4期生の加入というグループ変化、ややマイナスに捉えられる変化にさりげなく言及していた。だけど、もっと広い目で見たときのプラスの変化、全体の大きな物語が展開されていかないもどかしさを感じる。今までは何かと批判してきたけど、最近は4期生やグループの楽曲など、運営の策略も理解している。だからもっと変化してほしいし、新しくて斬新なものを提供してほしい。かと言って、皆が同じ方向を向いてアツくなれると期待したクラップは流行らせることを目的とした先鋭的なもので、予想と違って受け入れがたいものだったというワガママな僕。これに関しては運営からの味付けが濃いというオブラートな表現をした。天邪鬼ではないから、これはカリギュラ効果なのかもしれない。

そんな風に乃木坂を見つつ、密かに見ていたのが ひらがなけやきだった。まだ橋本さんの卒業を引きずっていた2017年8月にひらがな2期生が加入して、小坂菜緒が話題になっていた頃。このブログをTwitter経由でわざわざ見てくれる人なら「最近こいつ日向坂推してんのか」くらいのことは思っているはずだから、説明したい。

もともと乃木坂だけが好きで、路線が全く異なる欅坂は曲以外にほとんど興味がなく、平手一強で大丈夫なのかなぁ程度にしか思っていなかったし、番組は乃木坂工事中の流れで観る程度。そんな欅坂の「アンダーグループではないけど欅坂に付属してる妹的な ひらがなけやきってグループ」に興味があるわけもなかった。2018年1月の日本武道館3Days公演のうち初日のみ ひらがなけやきのワンマンライブが予定されていたが、欅坂の平手の都合で急遽 ひらがなけやきの3Days公演に変更された。この発表を見たとき、ひらがなで大丈夫なの?と思いながら少し興味を持ち始めていたのかも知れない。そこで単独アルバムの発売が発表されて、これから少しずつ日の目をみるんだろうなと思った(この段階では独立は全く予想してない)。4月に入ると冠番組ひらがな推しが始まった。オードリー目当てで見始めたものの、なかなか面白い。初期の乃木どこみたいな雰囲気を感じられて、かといって下積み(と言っていいか分からない)が長いグループだからそこまで素人感もない。後に、バラエティ力のあるグループと言われるようになるのも納得。ここで「乃木坂と欅のハイブリッド路線で発展途上のグループ」は良いな、面白そうだなと思い始めた。正直、追うなら今がチャンスだと思ったし、卒業とはしばらく無縁だろうと思っていた。なにより楽しそうなグループだと感じた。それから特別な深掘りをしていたわけではなかったが、散々批判してきた坂道合同プロジェクトの舞台ザンビを観て、運営の策略通り他坂道に興味を持ってしまう。その日に出演していたのが加藤史帆柿崎芽実。一度興味を持つと合法的な範囲で調べ尽くしてしまう本当にヤバめの癖を発揮して、それ以来ひらがなけやきの歴史を全て勉強し始めた。番組 ドラマ ライブ映像 Showroom その他動画 ブログ 雑誌 まとめサイト メンバー同士の裏話、長濱ねる加入後から ひらがなくりすます まで追うことができた。それから2月に日向坂への改名があって今に至り、古参オタであるかのような口で昔のことを語る。ただの河田推しである。

 

このブログは数ヶ月前から書き溜めていたものだけど、先ほど(2019年6月21日18時頃)、柿崎芽実の卒業発表を受けて追記修正した後に公開することに決めた。ここまでショックを受けるほど日向坂を、柿崎芽実を好きになっていたことに自分で驚きながら、その発表を受け入れられずにいる。今までの卒業という変化に慣れていたようで慣れていなかったのか、あるいはデビューから4ヶ月しか経っていない日向坂から初の卒業メンバーだから、成熟したグループとは違う衝撃を感じるからなのか…柿崎芽実を失うなら「いま最も勢いのあるグループ」と言われる程この4ヶ月間を駆け抜けてくる必要なかったのではないかとさえ思ってしまう。憧れだった欅坂からの独立、日向坂への改名、大好きな長濱ねるの卒業、高校3年生の考える進路、将来のこと。1人の小さな女の子が背負うにはあまりにも大きすぎたのかもしれない。

柿崎さんの選ぶ道の先に正解があることを信じて送り出すしかないと分かっていながらも、今はそう強がらずに寂しさを全面に出していこうと思う。

乃木坂も日向坂も、アイドルには常に「今」しかないんだなぁ。

 

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はじまりはじまり

 

ぼんやりと自分の思ったことを書き残しておきつつ、ここで思考の断片を拾ってくれる人がいるのならば、ありがたい。

 

そんなこと思いながら書き始めている。

 

以前からブログをやろうと考えていたけど、言葉を上手く紡げないことに もどかしさを感じたり、誰かが読んでくれることも誰かに求められることも無いのに、過剰な自意識がSNS上で何者かを演じることを自分自身に求めていて、ここに至ることを踏み留めていた。

 

だけど、自分が思っているほど世間の人は自分のことを見ていないと気がつき、この歳で何かまとまったものを書き残しておくことに、将来何かしらの意味を見出せるような気がして、ブログを始めることにした。

 

Twitterでは、考えたことを「つぶやく」のも字数制限によって要約せざるを得なくなり、自分の思っていることや考えていることが書ききれない上に伝わりきらないことを実感する出来事が何度かあった。

 

自分の思考が雲のように流れてしまわぬよう、ある程度まとまった言葉を置いておける場所になればとも思っている。

 

はじまりはじまり。

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